兵衛〜貴船の川床の晩
温泉に入っている間に山深い鞍馬〜貴船一帯は霧に包まれて
晩飯時には雨が止み、念願の川床で食事ができる事になりました!
清流のせせらぎのたもと。霧と雨露を含みしっとりとした空気は
提灯のあかりをにじませて、暮れの川床をいっそう情緒的にしています。
マイナスイオンをいっぱい浴びながら、風情ある旬のお料理をいただく。
なんとも贅沢です。
八寸は里芋の衣かつぎ、バイ貝の煮付け、ズイキの炊いたん、手長海老甘煮と
山桃のゼリー寄せ、の5種盛り。右奥、付き出しの長芋のそうめん仕立て。
鱧とじゅんさい、ズイキのお吸い物。鯛と鮪のお造り。
鮎の笹焼き
石と笹を敷いた青竹に鮎の塩焼きを大胆に盛りつけた野趣あふれる一品です。
ひんやりとした夜の川床にもうもうと鮎のこうばしい湯気が立ちこめます。
これぞ川床料理!といった風格の「兵衛」さんの名物です。
一皿たいらげるごとに、だんだんと夜が更けていきます。
天井から時折したたり落ちる夜霧の雫もまたご一興。
海老すり身と冬瓜の炊き合わせ。ズイキとかわいらしい若オクラが添えられています。
ユキノシタなど季節の山菜と若アマゴの天婦羅。四国出身の両親らはアマゴを
アメゴと呼びます。
トリ貝とキュウリ、ミョウガ、ウドの酢の物と鰻巻き豆腐の蒸し物。
月コースの食事はここで〆のご飯と赤出し、漬け物、デザートで
終了のはずだったのですが、、さすがお父さん。私たちの懐とは
大きさも深さもちがいます!
この日、いい鱧が入っているという事で鱧シャブを2人前注文しました。
鱧シャブはもちろん鱧が新鮮でないと出来ないそうです。見事に菊盛りにされた鱧
を目の前にすると、お腹いっぱいでもつい箸がのびます。
夜の川床に冷えてきた身体に鍋のあつあつがたまりません。
雑炊を食べる頃にはポカポカ中からあたたまっていました。
気がつけば満腹をちょっと通り過ぎた具合。
季節のフルーツをつるんといただいて、、ごちそうサマでした!
部屋に帰ってちょっとごろんと横たわることにします。
腹ごなしの散歩&蛍も無理なくらい。。つい食べ過ぎていました。
なによりも雨が保ってくれてよかったです。